2022年7月15日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで2025年開催大阪・関西万博の公式キャラクターの愛称が発表されました!
このキャラ、ぼくは4月にネットで話題となっていたので初めて知ったのですが・・・
初めてみたみたとき、正直「こわすぎやろっ(゚Д゚)!?」と驚きしかなかったキャラデザイン。
その愛称は、ミャクミャク様!!
発表後のネットでも
「こわい!」「キモイ!!」「畏怖の対象かよ!」
という意見もありますが、じつはポジティブな意見も増えていると話題に!
しかもすでに神格化し、伝説が生まれているというツイートもあります(笑)。すごい!
そこで今回は、「ミャクミャクってやばいだろ!いったいなんだこれは!」という、ものすごく素直な反応をしているみなさんに、
・ミャクミャク様の生みの親はだれ?
・ミャクミャクさまのデザインに込められた意味
・「ミャクミャク様」はすでに伝承化!
・ミャクミャク様と「太陽の塔」と似ている問題!
という内容で、ミャクミャクさまの魅力をたっぷりお伝えしていこうと思います!!
ぜひミャクミャク様のご利益にあやかりたい!というみなさん、この記事を読んだ後はぜひグッズ販売を心待ちにしながら、万博を盛り上げていきましょう!
それでは参りましょう!
ミャクミャクさまの生みの親はだれ?
まずは、ミャクミャク様のお生まれが気になるところ。
生みの親は絵本作家でデザイナーの、山下浩平さん!
まずは生みの親、デザイナーで絵本作家の山下浩平さんについて。

【PROFILE】
・山下浩平 (やました こうへい)
・1971年生まれ 51歳
・デザイナー・絵本作家
熊本県熊本市に生まれ、兵庫県神戸市育ち。
高校卒業後、大阪芸術大学へ。
現在はデザインレーベル
「mountain mountain」を経営。
【主な活動経歴】
園庭遊具「キンダーアニマル」(フレーベル館) キッズデザイン賞
グラフィック・プロダクトデザインなど
WEBコンテンツ「SOS地球救助隊」(NHK教育) 日本賞
キャラクターデザイン・アートディレクション
小学3年生理科TVプログラム「ふしぎだいすき」(NHK eテレ)
キャラクターデザイン・アートディレクション
恐竜博 2004/2006/2009/2010(日本経済新聞社/NHK)キャラクターデザイン・アートディレクション
高畑勲監督・富良由悠季監督が憧れという山下さん。
高畑勲監督といえば、ジブリ作品で有名ですね。
「火垂るの墓」は戦争中、懸命に生きる兄弟の運命を一瞬の夢のごとくひかり輝き、燃え散る「ホタルの命のかがやき」のように表現した傑作です。
また、富良由悠季監督といえばやはり「ガンダム」。
こちらも大人たちの身勝手な戦争に巻き込めれ、もがきながら命の火を燃やして生きる若者たちの葛藤が描かれています。
山下浩平さんは、自分のデザイナーとしての転機はあの「阪神大震災」だったそうです。
戦争や震災・・・命が一瞬で失われてしまう儚さというものが、自分の作品やデザイン性の方向を決定づけている、そう語っておられます。
ミャクミャクさまのPROFILE
では、今度はそんな山下さんが生み出した作品「ミャクミャクさま」について。

【PROFILE】 ・大阪・関西万博公式キャラクター ・「命のかがやきくん」で親しまれていた ・愛称が「ミャクミャク」に決定 出生地は関西のどこかにある小さな湧水地。 人懐っこい性格で、おっちょこちょいなのでよくポカをする。 【特技】 色々な形に姿を変えられること。雨上がりに虹を見つけること。 【好きなこと】 あらゆる生き物や物事と触れ合うこと。
まず、ネットでも話題だったのが
「え?命のかがやきくんが名前じゃなかったの!?」
「愛称って何?正式名称じゃないの?」
という疑問(^_^;)。ぼくもそう思います。
でも調べていくと、そもそもこの生き物?は正体不明、というコンセプト。
そのため、本当の名前はだれにもわからない・・・。
これもまた、怪異として捉えられてもいたし方ないような気が(゚Д゚)。
つまりなにものかわからない生き物の呼び名を、愛称として「ミャクミャク」にしましたよ、という話でしょうか。
これって、今回の万博キャラは公式的に「U-MA」(未確認生物)ということになります!
以下は公式HPより抜粋した内容です。
細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物。その正体は不明。 赤い部分は「細胞」で、分かれたり、増えたりする。 青い部分は「清い水」で、流れる様に形を変えることができる。 なりたい自分を探して、いろんな形に姿を変えているよう。 人間をまねた姿が、今の姿。 但し、姿を変えすぎて、元の形を忘れてしまうことがある。 外に出て、太陽の光をあびることが元気の源。 雨の日も大好きで、雨を体に取り込むことが出来る。 ※大阪・関西万博公式HPより
元の形を忘れてしまうとは、ここがおっちょこちょいなのでしょうかね。
「あ、もとに戻れなくなっちゃった♪てへぺろ!」
・・・キモかわい〜・・・かな。
可愛げはあまり感じませんが・・・まあ、チャームポイントかもしれません(^^♪。
太陽のひかりをあびて元気の源だという。
これは「光合成」てきなものでしょうか!←アメーバ的なイメージしかない(汗)
出生というか、発生地というほうがしっくりきそうですが、関西のどこかの池。なんとな〜く、沼の主てきなイメージもあります。
湧き水の池、といちおうきれいな水のイメージですよね。
でも、ぼくも関西でうまれ30年過ごした土地ですが、どちらかと言うと苔むした湿地をイメージしてしまいます(T_T)。
山下さん、ごめんなさい!ミャクミャク様信仰の方、すみません!
あくまでも、ぼくの印象ですから。みなさんはどうでしょう?
正体が不明なので、誰もほんとうのことはわからない、はず(笑)。
でも、生みの親である山下浩平さんや愛称の公募で「ミャクミャク」という名前で応募し、受賞した2名の本当の想いも汲み取ってみましょう!!
ミャクミャクさまのデザインに込められた意味
水と細胞の融合体、ミャクミャク。
「どんなかたちにも変わっていける」とは、未来の可能性を表しているのでしょう。
2025年という未来では、コロナでひかりを失いかけた人たちにもういちど「いまは辛くても、未来が辛いとはかぎらない。未来はかえられる」というメッセージを届けている。
それがミャクミャク様。
清らかな水は、生命の源。水の流れは、川となり、よどみを流し、大海へと続いていく・・・。
それがミャクミャク様。
「ミャクミャク」という愛称で最優秀作品の受賞者となったのは、なんと2名!
川勝未悠さんと作田陽向さんで、同一の愛称で応募だったそうです。
つまり、ネットでの投稿では「畏怖の対象となりそうな愛称」とまで言われていますが、
1億人のうち2名が同じ愛称を思い浮かべ、応募したという名前です。
たったひとりの思いつきなら「キッカイ」(奇怪)ですが、ふたりなら「キセキ」(奇跡)を感じます♪
「今まで『脈々』と受け継がれてきた私たち人間のDNA、知恵と技術、歴史や文化。変幻自在なキャラクターは更にあらゆる可能性をその身に宿して、私たち人間の素晴らしさをこれからも『脈々』と未来に受け継いでいってくれるはず(川勝未悠さん)」
「初めてキャラクターを見たとき、赤色と青色が動脈と静脈を連想しました。また、万博のテーマである人類文明のつながりや国際的なつながりを、『脈』という言葉で表せられると思ったため(作田陽向さん)」
おふたりとも、「繋いでいくおもい」を名前に託されているんですね。
賛否はあるかとおもいますが、これからどんどんメディアに露出していき、みなさんそれぞれの願いやおもいを「ミャクミャク」とうけつぐ未来の象徴になればいいですネ♪
「ミャクミャク様」はすでに伝承化!
そうはいっても、やはりデザイン選考当初から「コワい印象」が拭えていないミャクミャク。


左の画像は、ロゴマークの公募だったそうです。最終5案のなかでもひときわ「際立った」デザインですよね。
青は水の細胞かな?水滴かな?
一部では「赤いぐにゃぐにゃした細胞内に目玉がたくさんある・・」というコワい投稿も。
しかも、おおかたのみなさんが「うん、うん」とうなずいていそう。
そして、右はキャラデザインですがこちらがネットで驚きの声が上がっていましたね!
モンスターズ・インクばりのラインナップですから(笑)。
もちろん、選考は真面目にコンセプトもふくめてしっかりされているとは思いますが。
あえていうと「ふつうじゃ面白くないよね」という関西人気質が、面白さをねらって滑った感も多少はありそうです。
ま、これからみなさんにウケていく可能性もありますから。
ミャクミャク様自身の未来も良いように変化していくよう期待しましょう!
そしてミャクミャクさまは土着の神様へ
そもそも愛称が決まるまえに「いのちのかがやきくん」と呼称がつけられ、異形感が封印され親しみまで生まれ始めていたキャラクター。
それが「ミャクミャク様」という愛称が決定すると、SNS上の投稿が一変します。
「『ミャクミャク様』と再び畏怖の対象に戻した感じはある。解き放たれてしまった」
「『ミャクミャク』という名前がついた事で一気に土着神っぽさというか、辺鄙な村の信仰対象っぽさが格段に増した」
・・・そして、↓↓こんな伝承まで生まれてしましました(^_^;)。
「はあ……いのちのかがやきくん……?そんなもん知りゃあしませんが……ただウチの村では……『ミャクミャク様』と……呼ばれておりますがな……」
「お前!ミャクミャク様の輪っかに触ったんか!!触ったんか!!婆さん早く寺の坊さんに電話してくれ!!お前は蔵の二階に行け!絶対にそこから動くんじゃないぞ!!!」
※Yahoo!ニュースより抜粋
色んな意味で、すでにネット上で話題がもりあがっていますね。
ちなみのぼくは、この「輪っかをさわったんか!」という部分はすごくよく考えられていて、
え、さわったら何かあるの!?
とこのあとの展開がすごく興味があります。
本来のキャラ設定とはちがいますが、それはそれとして。
これ考えたヒトもすごいなあと思います(。>﹏<。)
ミャクミャク様と「太陽の塔」と似ている問題!
さらにぼくは初見で、「あれ?かつての大阪万博に引っ張られてないかい?」と思うふしがありました。
それが、あの「太陽の塔」!!
現在でも万博といえば、あの「芸術は爆発だ!」でおなじみの岡本太郎作、太陽の塔を思い受かべるひともおおいはず。

この図の右上で両手?をあげているミャクミャク様。

これが、太陽の塔。似てますよね!!
な〜んだか、こっちに引っ張れれたデザイン性も感じられるのはぼくだけでしょうか。
特に手の感じと赤いウネウネのライン。
しかも、ミャクミャク様は「太陽のひかりが元気の源」。
偶然としてはあまりにも共通項がおおいように思います。
信じるか信じないかは、あなた次第!って、都市伝説級です(笑)。
学びまとめ
いかがでしたでしょうか。
人間の文明や素晴らしさを受け継いでいくというのが、万博のテーマだそうです。
しかし、ぼくは万国博覧会にはもうひとつ重要なテーマがあるように思います。
それは「世界中の未来的な科学技術をお披露目し、人類の可能性を見ることができる。ひとびとに希望と可能性の未来ある世界をごらん頂く」
それが万国博覧会、ではなかったでしょうか。
かの太陽の塔の下でおこなわれた大阪万博では、先進的な科学技術、未来的な芸術性、月の石など地球すら超えた世界に、日本中のみんなが興奮したはずです。
日本の風土や自然観、大阪の素晴らしさを伝えることが軸になっては、万国博覧会とはいえないのではないでしょうか。
世界を驚かせるのではなく、世界に驚かせてもらう。
博覧会は、私達日本人も「主催者」であり「観覧者」であるべきです。
そして、確かに大阪は水の都と言われています。
池から出生したミャクミャク様が、どんなものにも変われるという未来の可能性を表現している性質は素晴らしいものだとも思えます。
しかし、どんなものにでもなれる、とはいいかえれば「なにものにもなれない」というリスクもあります。
ミャクミャク様のあの姿は、もしかしたらわたしたちに「なにものにもなれない未来はコワいものだ」という警告を与えてくれているのかもしれません。
それではまた!
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